夏のお手軽シェルター「Lunar Soro LE」

ULグッズへの傾倒が著しい昨今。ついに宿まで軽量化してみた。の巻。

山岳テントユーザーでも抵抗感が少ない
バスタブフロア付きのULシェルター

夏季の登山に備えて、去年の11月に買ってた逸品。
やっと、2014年9月の雲ノ平縦走でデビューとなりました。

GWの山行では、大いに役立ったドマドーム。山岳テントとしては申し分なく、その快適性も含め、不満は特にない。重さ以外は。

少しでも軽くしたいとの思いから、ザックと同様に早々に準備していたのが、この「Lunar Soro LE」。アメリカのUL向けガレージメーカーとして有名なシックスムーンデザインズの代表作「Lunar Soro」の特別仕様モノ。従来の「Lunar Soro」より、約200gほど重くなってる。
といえば聞こえは良いが、実はこれ、発注ミスで生地が厚くなっちゃって「こんなに重いのは許せん。だからモデル名変えちゃえ。」ってなモデルらしい。
重いったって850gほど、ドマドームに比べて約1/3。十分軽い。
詳しい仕様は、リンク先やムービーを見ていただくのが早いってことで割愛しますが、無理すれば２人寝れる居住性。前面がフルスクリーンネットになってることによる通気性。しっかり立ち上がるバスタブフロア。とタープの開放感とテントの安心感をうまく組み合わせることに成功した製品ではないかと思う次第。

軽いだけなら、UL派の皆さんのように、タープで地べたに直接シートを敷いて。。。というスタイルが最強だと思うわけですが、山の上であのスタイルはかなり抵抗があるというのが事実。雨もさることながら風への不安が大きいので踏み切れない。
そんなヘタレな私には「発注ミスで厚くなった生地」はむしろ好感触。山岳テントからの移行組も安心の強度に見えるわけで、ポチッとご購入。
買ったのが、11月だったので、来るべき夏に備えてタンスの肥やしになっていたのだが、7月にデッキで試し張りを兼ねて、シームコート。
そうそう、いわゆる山岳テントと違って、シームテープが貼られていない点は注意です。しっかり雨対策をしたい方は、事前にシーリングを忘れずに。「Lunar Soro LE」はシルナイロン製なので、通常のシームコート剤だとはがれちゃうので、この点も注意。

もろもろ準備も整って、いざ初張り！と思ってた7月の南アルプス山行。
出発前の予報は、終始雨模様とのことで、泣く泣くドマドームを持って行ったとさ。

改めて雲ノ平で初張り！
思わぬ問題も。。。

やってきました９月。目的地は雲ノ平。
予備日も入れて３泊４日の行程。食事の量も半端なく、この量で45Lザックならば「Lunar Soro LE」しかない。
ってなわけで、やっと初張りとなりました。

終始天候にも恵まれて「Lunar Soro LE」のお陰ですこぶる快適な寝床。2日目、雲ノ平のテン場では風も強かったんだけど、全く問題なし。と言いたいところだが、山岳テントでは経験したことのない問題が発生。

今年は、寒の入りが若干早いせいか、深夜からの冷え込みで結露がおき、朝方には凍ってテントが真っ白になる事態となった。
今回の山行では、夜明けと共に6時頃出発するスケジュールだったので、当然テントを乾かす時間はなく、凍った幕体をドライサックに詰め込んで出発した。

で、次のテン場でテントを張るわけだが、当然ビシャビシャに濡れている。
「Lunar Soro LE」はバスタブフロア一体型なので、当然フロアもビシャビシャになってるわけである。

フライ側は10分もすれば乾くのだが、フロアは中々乾いてくれない。
結局、タオルで拭いて乾かしたのだが、ドマドームのようなダブルウォールテントでは、こういったことはまず起きないため、ちょっと面食らった。
もしかすると、UL派の皆さんが、タープに移行するのも、こういうことが起きるからなのか？なんて思ったけど、Youtubeの説明ビデオでも、仮設営してから30分ほど置け。って言ってるわけで、まぁ30分も置いとけば乾くでしょ？という話ですわね。

細かいところで気になる部分はあったものの、自分のスキルで補うべきところ。ということで、幕体そのものには大満足。してたんだけど！
これからも大事に使って行こうと思いながら家について片付けしてたら、スクリーンネットの一部に早くも穴が開いてるではないかっ。がんがん押し込んだのが良くなかったんだろうか。。。

とまぁ色々問題もあったけど、夏の長期縦走はもちろん、ちょっとテント持って山に行こう。を後押ししてくれる「手軽なテント」と言えるでしょう。

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この記事を書くにあたって、オンラインの売り場を探してみたが、何やらすごく価格が上がってる。
これからご購入される方は、Moonlight Gearさんでお買い求めいただくのが吉かと思いまする。

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