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走るわけじゃありませんが「OMM Villain 45+10」

      2014/01/15


Photo by OMM Official Site

職場の近所にオープンしたULハイクギアの専門店「Moonlight Gear」で出会った逸品。
ウルトラライトって、なんかストイックで近寄り難い感じだったんだけど、ところどころイイトコ取りさせてもらっちゃったの巻。

ギアが洗練されパッキングもこなれてきた
けど、もう少し大きなザックがほしい。

約4年前、改めてトレッキングを始める際に購入した「オスプレー・ケストレル38」。
かなり気に入っていて、山小屋泊の2泊程度ならこれで十分。
これまでも、2012年夏の八ヶ岳縦走、2013年の年越し赤岳、秋の立山登山(山小屋2泊)などなど、日帰りも含めるとケストレルで行った山は数知れず、このザックに収まることを前提に、パッキングも色々工夫してきた。
だけれども、テントを購入し、初張りも兼ねて行った雲取山(1泊)を経て、本格的なテント山行となるともう少し余裕が欲しくなってきた。

ザックだけで2kgを超える登山向けザックに疑問
できるだけ軽いザック探しの旅

実は、過去に在庫処分か何かで、同じくオスプレーの「イーサー60」を購入しテント山行に備えていたのだが、ザックだけで2.3Kgもある代物。
空荷で担いでも重みを感じるし、60Lがいっぱいになるほどの荷物もない。

※これは最新モデルで、ウェストベルトにポケットがついてるタイプ(2012年モデルはポケットがありません)。

てなわけで、40L以上60L未満で少しでも軽いザックがほしい。
ブランドとしては、価格もリーズナブルだし、オスプレーで固定されていたので、同ブランド最軽量という触れ込みの「エクソス46」に内定していた。

ウルトラライトの洗礼を受ける
けど、そんなにストイックにはなれないヘタレ

とはいえ、物欲だけは旺盛なので色々見て回っているウチに最近流行りのウルトラライトなギアを散見するように。
幾つか琴線に触れるザックもあったけど、高いし、積載重量が限られていたり、スタイル的にもしっくりこない。などなど、これという決め手にかけてる感じ。
やっぱり、個人的な趣向としてはアルパインな感じが好きみたい。

そんな中でちょっといいな〜と思ってたのが、この「OMM The Villain 45+10」。
見つけたのは「Moonlight Gear」。

カリマーの創始者の息子が始めたOMMは設立から40年以上の歴史があります。
当時、山岳マラソン用のザックなどは市場には無く自分たちが使いたいものだけを研究し、少しづつ製品化を進めていた同社。
その頃の伝統的なザックを継承しつつも常に時代に合わせてアップデートしてきたモデルがこのMountain Packシリーズ(全3種)です。

ULなザックって、ズタ袋みたいでフレームも入ってないし、ピッケルホルダーやショルダースタビライザーがないとか、とっつきにくいな〜なんて思ってた石頭なオヤジは、これを見て考えを改めました。
ごめんなさい。これかっこいいです。ほしいです。
なんて、思ってたら、Moonlight Gearのリアル・ショップがオープンのお知らせ。
しかも職場から歩いて行けるではないか!

moonlightgearの路面店を始める事にしました。

場所は東京・岩本町。
トレイルランニング専門店、RUNBOYS!RUNGIRLS!の入居している「ロクマルビル」の2F。
最近にわかにアウトドアフリークの間で話題になっているこの地域の仲間入りをさせてもらい、よりマニアックでヘンテコな山道具を実際に
目で見て・さわって・試して
お話を聞きながら紹介させてもらえればと思います。

「目で見て・さわって・試して」だって!もう行くしか無いということで、オープン当日行ってきた。

Moonlight Gear


東京都千代田区岩本町2-8-10 ロクマルビル 2F
マップ

お店はちょっと入りづらい雰囲気。
こじんまりとした店内に、厳選したアイテムがところ狭しと並んでいる。
で、入るなりオーナーの千代田さんに声をかけられ、ザック探しの相談を開始したところ、UL趣向ではないことを察してくれたのか、Villain 45+10をおすすめしてくれる。
何でしょう、このプレゼンの上手さは。ザックの他にもテントのおすすめも拝聴し、すっかりいい気分。
とはいえ、この日はお金持ってなかったので、買わずに退店(ごめんなさい)。

というわけで後日楽天で購入(汗
OMM Villain 45+10

だってポイントがかなり貯まってて、検索したら出てきたんだもの。ほんとごめんなさい。
ついでに、フロントにポケットを追加するオプションパーツ(Leanweight MSC)も購入。

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背面にウレタンパッドが入っていて、パッド内部にフレームが収まってる仕様。

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ハイドレーションにも対応してるが、ハイドレーション・パックを止める(ぶら下げておく)フックがない。
なので、パッドが収まってるポケットにハイドレ・パックを無理やり押し込む。
常用しているPlatypus ホーサー2.0Lは何とか収まってくれた。

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背面は至ってシンプル。
ドイターのエアーコンフォートなどに見られる背面システムは採用されておらず、素材自体が乾きやすいものになっているとのこと。
とにかく汗っかきで、特に真夏は、背面システムがあろうが背中はずぶ濡れになる私としては、このあたりの作りはさほど重要ではない。

DSC_7521

機構としては、一般的なザックのように腰に荷重がかけるのではなく、背中全体に荷重をかけるようにフィッティングする。
実際の山行では、ここがうまく調整できず、肩に荷重がかかってちょっと辛かったのが課題。

サイドは、Leanweight MSCを追加したこともあって、充実。
マットやら色々付けられそう。
ただ、ちょっとポケットが浅く、八ヶ岳で尻セードしてサーモスを落としてしまった。

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全体的なスタイルとしては申し分なし。
雨蓋から伸びた1本のベルトをザックのボトムにあるバックルに取り付けるという面白い作り。
色々引っ掛けたりしないかと心配だったが、これによりフロントポケットに入れたものが安定し、中々良く出来てる。
でも、ちょっとこのバックルが外しづらいんだよなぁ。特に冬で手袋しているときとか。もう少し大きくても良かったんじゃないだろうか。

DSC_7517

細かいところで、いくつか不満があるものの、山小屋2泊の冬装備もスッキリとパッキングでき、何よりザックを持ち上げた時の体感的な軽さが気持ちいい。
容量的にはまだ余裕があるので、テント+シェラフを追加してもまだ大丈夫かな。
テント山行を中心にやっていきたい2014年は、こいつメインで行ってきます。

IMG_3574

OMM Villain 45+10

DSC_7507

 -フィールドギア,

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  Comment

  1. hiro より:

    こんにちは。OMMのバックパックの記事興味深く読ませていただきました。こちら今更ながら気になって購入を検討していたのですが今期以降廃盤とのことでした。。いま海外通販でも在庫探していたりするのですが、使い心地はいかがですか?特に、テント泊など冬山も含めて想定しているのですが容量的にはいかがでしょう?

    • salsato より:

      こんにちは。愛読感謝です。

      冬は、残念ながら小屋泊での山行でしか使ったことがないのですが、オプションのフロントポケットにアイゼンとワカンを入れて。と、かなり機能性が高く、満足でした。
      冬のテン泊(2〜3泊程度)となると、私の装備では、特に寝袋(Nangaオーロラ650)とテント(ドマドームライト1)が多くを占め、もろもろ詰め込むといつも食料が入らなくなってしまうため、結局60L程度のザックを使っています。

      とはいえ、冬以外はもっぱらこのザックばかり使っていて(こんな感じ)、特に雨に濡れた時でもすぐ乾く素材はすばらしく、以来「ザックカバーほどバカバカしい装備な無い」と確信しカバーを持って行かなくなりました。。
      私の課題ではあるのですが、総合的な装備や食料も含めて、コンパクトにまとめられれば冬の山行でも十分に活用できると思いますが、1点、両サイドのメッシュポケットに雪というか、霜がかなり付着します。その点はご注意を。
      手に入るといいですね!!

  2. 通りすがり より:

    OMMの一本締めのバックルが外し辛いとのことですが、これ、バックルを外すのではなく、トップリッド側のパーツを上に持ち上げるようにしてベルトを緩めてやるのです。
    そうすると、いちいちバックルを外さなくてもザックの中にアクセスできます。
    締めるときはそのままボトム側にベルトを引っ張ってやるだけ。
    OMMのザックの一本締めベルトの長い理由です。
    以上、ご参考まで。

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